農業をしていると、経費は農機具関連の設備投資に回してしまいがちです。
農業は天候に左右されやすい。
それよりももっと、市場価格に左右されやすいです。
野菜の価格も上がらず、燃料費も高騰している。
今年は○○県がたくさん収量が採れているから価格が上がらない。
来月には上がるだろう。
それを年々繰り返します。
メンタルがズタボロになった頃、野菜の価格が上がります。
もしかすると、野菜の価格は上がらないかもしれません。
でも燃料費はかさみます。
そんなことを毎日、毎日、繰り返しているとメンタルがやられます。
別の品種(ズッキーニ)に変えようか。
いやいや、来年は大丈夫だろう。
キュウリが高騰し、キュウリ御殿が建つ。
トマトが流行り、トマト御殿が建つ。
今年はズッキーニが儲かる!
と、一定のサイクルでグルグル回っています。
トマトの設備投資をしても、再来年はズッキーニをしている。
そういう農家が大半です。
燃料費の高騰にビクビクし、野菜の価格低迷にハラハラドキドキ。
本当は、野菜の価値も燃料の価値も上がったり下がったりしません。
お金の価値が下がってるだけだったんですね。
A品、B品、C品とランク付けされたシステム。
あなたが作った野菜が二束三文で取り引きされたり、
テキトーに作っても高値で取り引きされてたり。
昔の農家の人と現代の農家の人は違います。
農家は農民ではありません。
何が江戸時代から変わったのか。
それは、経費を農業関連の設備投資に使わず、
自己の能力を上げるために経費を使ったからでしょう。
市場価格や経済にメンタルをやられるまえに自分に自己投資。
自分のための自己啓発は永遠に投資対象です。